令和8年2月10日(火)、静岡産業大学磐田キャンパスにて、静岡県広域スポーツセンター主催の令和7年度「市町・クラブ担当者研修会」兼「クラブ視察」が13時から16時30分まで開催され、
一般社団法人総合型地域スポーツクラブみんなのASOBIの共同代表2人も参加させていただきました。

本研修会は、地域スポーツクラブや行政、スポーツ団体関係者が集まり、地域におけるスポーツのあり方や、今後の部活動・地域クラブの方向性について学び、意見交換を行う貴重な機会となりました。
講義1:静岡産業大学「いわた総合スポーツクラブ」の活動状況
はじめに行われた講義では、静岡産業大学「いわた総合スポーツクラブ」の活動状況について紹介がありました。
「いわた総合スポーツクラブ」は、静岡産業大学の部活動を中心に、強化スポーツクラブとして運営されている18のクラブと連携して活動しています。
同大学では、体操競技やトランポリン、サッカーが特に盛んで、中でも体操競技は、幼少期向けの教室から競技力向上を目指す選手育成向けの教室まで幅広く展開され、約200名が所属しているとのことでした。

一方で、クラブ運営における事務作業の多さや、新しい種目を始める際の調整、大学の部活動と施設利用時間が重なってしまうといった課題もあるそうです。
これらの課題への対応として、会員管理や予約管理などをデジタルで行える「hakomono for School」というシステムを導入し、業務の効率化、いわゆる“デジタル化”を進めていました。
講義2:磐田市における部活動の地域展開の取り組み
続く講義では、磐田市における部活動の地域展開の取り組みについて説明がありました。磐田市では、令和5年度から「放課後活動課」という専門部署を設置し、学校部活動を地域へ移行する取り組みを進めています。
近年は、部活動だけでなく、外部のスポーツクラブなど、子どもたちの選択肢が増えている一方で、少子化の影響により、1つの学校だけでは大会に出場できないケースも増えています。
そのため、複数の学校が合同でチームを作る「合同チーム」や「合同部活動」が必要になっている状況です。さらに、令和13年頃からは中学生の人口が大きく減少すると予測されており、課題はより深刻になると考えられています。
そこで磐田市では、地域クラブ活動「SPO☆CAL IWATA」を立ち上げ、まずは休日の部活動から地域クラブと連携し、新しい部活動の仕組みづくりに取り組んでいます。
令和13年からは平日も含めてすべて地域へ移行する計画で、参加費は月額2,000円の基本料に加え、各クラブごとの活動費(0円から任意)で参加できる仕組みとなっています。
ただし、指導者の確保や活動場所、運営資金、広報など、まだ多くの課題が残されていることも共有されました。
講義3:アザレアスポーツクラブの地域活動
続いての講義では、アザレアスポーツクラブの地域活動について紹介がありました。
アザレアスポーツクラブは、2018年に袋井市のエコパスタジアムを拠点として、女性と子どもに特化したスポーツクラブとして設立されました。
ラグビーワールドカップが盛り上がった2019年に、アザレア・スポーツクラブの1stプロジェクトとして7人制女子ラグビーチームを発足し、今日に至るまで、アンチドーピング講習(薬物を使わず正しく競技を行うための学び)や、栄養に関するケール講習、マウスガード講習、ファン交流会、クリスマス公式練習など、多彩な取り組みを行ってきました。
また掛川市、袋井市、磐田市などで行われている地域連携イベントでは、例えば小学生向けの交通安全イベントや芋掘り体験など、スポーツ以外の活動も積極的に実施しています。
さらに、「アザレアFUN RUN」やアルティメット体験会といったスポーツイベントなども紹介されました。
静岡産業大学スポーツ施設見学
研修の最後には、静岡産業大学磐田キャンパスのスポーツ施設見学が行われました。
特に静岡産業大学の体操場は、日本体育大学や順天堂大学に次ぐ広さと言われており、非常に開放感のある空間でした。トランポリン設備も整っており、これまでに卒業生の中から国内外で活躍する選手も輩出しているそうです。

そのほか、体育館、最近リニューアルされたトレーニングルーム、柔道場、そして自分のトレーニング成果を数値として確認できるスポーツ科学研究室など、充実した環境を実際に見ることができました。


今回の研修会と視察を通して、大学、行政、地域クラブがそれぞれの立場で課題を抱えながらも、連携し、知恵を出し合いながら地域スポーツの未来を形づくっていることを実感しました。
みんなのASOBIとしても、今回学んだ事例や考え方を参考にしながら、地域に必要とされる総合型地域スポーツクラブを目指し、今後の活動に活かしていきたいと思います。