【ドイツ特派員レポート】#8 ギムナジウム見学し、日本との教育スタイルや働き方の違いや地域クラブの存在意義を実感


Guten Abend! こんばんは!入野愛です!

12月に入り、2024年も残りわずかとなりました。ドイツではクリスマスが一年で最も大切なイベントとされており、街中や家庭の装飾、そしてクリスマスマーケットがさらに盛り上がりを見せています。

今週も、ドイツ現地から報告させていただきますね!

ドイツ特派員:入野愛(いりのあい)

中学・高校とバドミントン一筋で部活をしてきましたが、大学を機に様々なスポーツに触れることの楽しさを知り、異なる年齢の人と多種多様なスポーツをする総合型地域スポーツクラブに魅了される。

日本で取り上げられる総合型地域スポーツクラブは、ほとんどの場合でドイツのスポーツクラブがモデルとなっているため、ドイツの総合型地域スポーツクラブと、大学の専攻である英語教育を学ぶために、約10ヶ月間ドイツに留学している。

留学中に、ドイツのスポーツクラブやドイツ文化を調査し、それを「ドイツ特派員レポート」として、ドイツ社会に根付いている総合型地域スポーツクラブの実状とドイツ文化を1週間に1回のペースで配信中。

 

日本のアニメや漫画の影響力を実感

私は毎週、日本語を学んでいるドイツの学生たちと言語交換を行っています。

ドイツに来て驚いたのは、想像以上に日本語や日本文化に興味を持っている人が多いことです。彼らが日本語を学び始めたきっかけの多くは、やはり日本のアニメや漫画でした。その影響力の大きさを肌で感じています。
(ちなみに、ヨーロッパでは『ワンピース』より『ナルト』のほうが有名なようです!😲)

 

ドルトムントとケルンのクリスマスマーケット

先日、日本語を学んでいるドイツの学生たちのグループのメンバーと、ドルトムントのクリスマスマーケットに行ってきました!

ドルトムントは、ヨーロッパ最大のクリスマスツリー(約50メートル!)があることで有名です。イルミネーションの色が時間帯によって変わり、とても美しく圧巻の景色でした🎄✨

 

また、ドルトムントはサッカーでも有名な街です。私自身もサッカーが好きなので、次回はドルトムントにあるサッカー博物館を訪れてみたいと思います!

 

さらに、ケルンのクリスマスマーケットにも訪れ、そこで行われていたコンサートも堪能しました。

 

現地の学校〈ギムナジウム〉を見学

以前の記事でも触れましたが、現地の学校であるギムナジウムの見学に行ってきました。

ギムナジウムは日本でいう小学5年生から大学1年生(大体10歳~20歳)にあたる年齢の子どもたちが通う、小中高一貫校に似た学校です。

特に驚いたのは、生徒たちが自分の意見をためらうことなく積極的に発表し、議論を中心に授業が進むことが多い点です!
自主性を育む教育を目指すうえで、ドイツの授業スタイルは非常に参考になりました。

ギムナジウムは、主にドイツやオーストリアなどのドイツ語圏で広く行われている中等教育機関です。学業成績の優秀な生徒を対象とし、大学進学を目指すための高度な教育を提供します。ギムナジウムのカリキュラムには、古典語(ラテン語やギリシャ語)、現代語、数学、科学、人文学などが含まれます。卒業資格である「アビトゥーア」を取得することで、大学への進学資格が得られるのが特徴です。

 

そして、さらに驚いたのは、見学した学校の生徒だけでなく、教師たちもほとんどが15時までには退勤していたことです!
自宅で残業することもあるようですが、生徒と一緒に学校を出る姿は、日本との大きな違いを感じました。

 

ドイツの学生たちのスポーツ活動

また、ドイツには日本のような部活動がないため、やはり生徒たちは地域の総合型スポーツクラブやクラブチームを通して学校外でスポーツをしているそうです。

実際に私が所属しているバドミントンクラブも、平日の18時から練習が始まるにもかかわらず、毎回30人以上が集まり定員オーバーになるほどの人気です。

平日でも好きなスポーツを楽しめるのは、退勤時間が早く、夕方以降に自由な時間が持てるドイツの働き方が影響しているのだと感じました。
この働き方が、総合型地域スポーツクラブの普及を支えている要因の一つなのかもしれません。

 

おまけ

月に一度、デュッセルドルフで開催されるフリーマーケットに行ってきました!
ドイツでは、新築の家よりも100年以上前の建物のほうが人気があり、「新しいものを買うより、まだ使えるものを長く使おう」という考えが根付いています。
フリーマーケットも非常に賑わっており、この考え方を体感することができました!

 

引き続き頑張っていきますので、次回の投稿もお楽しみに!